僕という人間はどういう人物かというと、小学生までは優秀な生徒として育ち、親バカな両親は医者か弁護士にでもなるのかと思っていたそうだ。
それが中学に入って不登校。とくにいじめられていたわけでも深い理由があったわけでもないが。
中三になって行きはじめたところで今度は不良グループの一人として、髪は金髪。眉なし。短ランにボンタンといった昭和か!とツッコミたくなるような不良少年だった。
でもまぁ、当時の茨城の不良中学生なんてまだそんなのが生息していたのだ。
高校に行く気もなく、ダラダラと退屈を悪行で埋めるような日常を過ごしていたときに番長格(死語)だった友人が逮捕された。鑑別所送りになり、出てくる日に家庭裁判所まで迎えにいったが結局、少年院送りとなった。
その日を境に頭を失った不良少年たちはバラバラになり、時期的にも受験のために塾に通いだしたりする奴まで現れた。
なんとなく行き場もなくなり、教室にいるようになった。
他の友人たちが高校を目指す中、俺だけはっきりしていなかった。
やりたいことも別にないし、一人で悪さする気もない。
でも番長格(死語)のやつは学校好きで、絶対無理だろうけど、高校に行きたがってた。
それも捕まったあとになっては無理が不可能になってしまったわけだが。
そこでひとつ。
俺も高校生になって驚かしてやろうかと思った。
もともと別に悪いことがしたかったわけではないのである。
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